断崖絶壁に建つため、険しい山道を登って参拝しなくてはならない「投入堂(なげいれどう)」。もともとは修験道の修行の場で「日本一危険な国宝」とも言われています。三徳山三佛寺は標高900メートルの三徳山に境内を持つ山岳寺院です。その奥院である投入堂は垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されています。屋根は軽快な反りを、堂を支える柱の構成などは建築美からも優れた建物です。
詳しい建造時期ははっきりとしていませんが、修験道の開祖、役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝承が語り継がれています。
三徳山は修行の場所であり、木の根や岩をよじ登る等、場所によっては多少険しい箇所があります。入山の際に、主に服装と靴のチェックがありスニーカーなどでは入山許可が下りないことがありますので、金具の付いていない登山用シューズが一番確実です。靴が理由で入山許可が下りない場合、わらじ(有料)に履き替えて頂くことで入山許可が下りる場合があります。